Columnコラム
花のある暮らし
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2022.05.09 花のある暮らし
「ゆり=夏の花」
という認識を持っている方も多いかもしれませんが、猿子園芸では一年中ゆりを栽培しています。
(詳しくはコラム「通年栽培できる理由」をご覧ください。)
一年を通してゆりを愉しんでほしい。
他の花やグリーンと組み合わせることで、より多くの方がゆりを気軽に取り入れてくれたら―。
そんな思いから、季節ごとの飾り方の一例をご紹介していこうと思います。
今回は「春」。
色とりどりの花々、生命力あふれるグリーンたち。
むくむくと高まってゆく気分そのままに、ワクワクしながら飾ってみました。
可愛らしい小花とともに
やわらかな光が差し込む窓辺に、淡いオレンジのスカシユリを一輪。
繊細な花びらが透かされてとってもきれいなのです。
ブルースターやサクラコマチ、小ぶりのバラといった小さく可憐な花たちと並べると、みなで楽しげに
踊っているようにも見えませんか。
もちろん、庭からとってきた草花や道端に生えている野草など、なんでも合います。
花や花器の色味、組み合わせなどを考えるのも楽しいですよ。
ゆりだけをポンッと置くと、凛とした印象に。こちらはこちらで味わいがあります。
色味を揃えてまとまりを
どこかやわらかい印象の白いオリエンタルには、クリスマスローズ、アストランティア、ナズナを合わせました。
全体の色味も揃え、ふんわりとやさしい印象に。
ブルーの花器が引き締め役となっています。
意外と合う組み合わせ
ゆりとミモザ。
なんとなくけんかしそうな気がしていましたが、合わせてみると意外や意外、合うんです。
春先によく見かけるふわふわとしたミモザではなく、「柳葉ミモザ」という種類だからかもしれません。
また、合わせたオレンジのスカシユリもやや濃いめのものを選んでいます。
脇から顔を出す白のアネモネもいい仕事をしてくれています。
花器にした趣ある陶器の水差しといい、全体が調和していますね。
あえてつぼみの花を合わせる
ピンクのオリエンタルに合わせたのは、まだつぼみのコデマリ。
コデマリは、咲くと小さな白い花がたくさん集まって、その名の通り、毬(まり)のように見えるのが可愛らしい花。
ですが、つぼみの状態だとグリーンのように合わせやすく、こんなふうにピンクのゆりともマッチしています。
枝ものやグリーンで立体的に
少し大きめのアレンジとして、枝垂れた枝に白い花をたくさん咲かせたユキヤナギを取り入れました。
グリーンにはアスパラガスの一種であるテンモンソウを合わせています。
ユキヤナギによって高さが出るだけでなく、動きのあるテンモンソウによって広がりが生まれ、
低めに揃えた白のオリエンタルがより際立ちます。
同じ花やグリーンでも、選ぶ種類や合わせ方、しっかり咲いたものなのかつぼみなのか、など。
アレンジの方法は本当にさまざまです。
どんどん花の種類が増えていくこれからの季節。
自由に、気軽に、そして楽しく、いろいろなアレンジを試してみてくださいね。
撮影場所:リタ
岩手県盛岡市開運橋通1−15
https://www.rita.ws/
撮影協力:花兵衛
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