Columnコラム
花のある暮らし
季節のしつらえ ― 夏 ― 季節のしつらえ ― 夏 ―
2022.07.12 花のある暮らし
一年を通してゆりを愉しんでほしい。そんな思いから、季節ごとの飾り方をご紹介していくシリーズ第2弾。
今回は「夏」です。陽差しが照りつける初夏〜夏に旬を迎えるゆりたち。
涼やかな印象を与えてくれるつややかな花びらと、瑞々しいグリーンが暑さを和らげてくれます。
動きをつけて、ちんまりと
オレンジのスカシユリ一輪を、思い切って短く使ったこちら。
ナルコラン(葉)とアリウムを合わせました。
白斑の入った葉が涼しげなナルコランは、さまざまなアレンジに使える万能選手。
くねくねとしたアリウムの茎はダンスしているようで、楽しげな雰囲気を演出してくれます。
たくさん種類がありますが、今回は花が小さい丹頂アリウムを使用しました。
戸棚の上や玄関など、ちょっとしたスペースにぴったりです。
上からのぞくと、楕円形の葉っぱにゆりが包まれているよう。
そこに、形が特徴的なグリーンなどを合わせることで、全体がバランスよくおさまります。
花の色を際立たせる
花の色を際立たせるふわっとしたピンクのオリエンタルに映える、さまざまなグリーンのグラデーション。
合わせたのはつぶつぶとしたつぼみが可愛らしいシキミヤと、葉の形が細めのレモンユーカリです。
シキミヤの葉は厚みがある濃い緑、レモンユーカリはかすかにくすんだ淡い緑。
色あいや形の異なるグリーンによって、ゆりの色みも一層引き立ちます。
透明のシンプルな花器が抜けをつくってくれていますね。
テーブルの上に置いても。うっとりと眺めていたい、美しさがあります。
存在感のある大胆アレンジ
ダイニングテーブルに置いた、大きめの白いオリエンタルとグリーン。
くしゃくしゃとしたこの葉っぱ、実はケールなんです。
細かい白い花はふわふわとやわらかい手触りのフランネルフラワー。
まさに触感(食感?)を意識した、ちょっと攻めたアレンジかもしれません。
花器にした大きな片口の器も、堂々とした印象を与えてくれます。
目にもやさしい小さなグリーンたち
白のオリエンタルのつぼみにこまこまと小さなグリーンを合わせて、ころんと可愛らしい印象に。
細かいつぼみがたくさんついたスノーボール、つやっぽい青紫の花のエンジリウム。
ちゅるりと垂れる蔓性のリキュウソウによって、軽やかさがでます。
キッチンの窓辺にグリーンがあると、心がやすらぎますね。
爽やかな華やかさを演出
玄関土間に、かなり大きめのダイナミックなアレンジを。
白と少し淡いオレンジのゆりに、オクラレルカという菖蒲のような葉を合わせて高さをだしています。
ゆりは花が開いたものを多く使うと、華やかさが増します。
また、花の高さに変化をつけることで全体がまとまった印象に。
ちょっとテクニックがいるアレンジですが、玄関という場所ならではの演出です。
暑い季節には涼しげなグリーンたちが大活躍。けれど、暑いのは人も植物も同じ。
しっかりと水分補給させてあげてくださいね。
この時季にしかできないコーディネートを思いっきり楽しみましょう!
撮影場所:リタ
岩手県盛岡市開運橋通1−15
https://www.rita.ws/
撮影協力:花兵衛
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