雫々 したたり

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ゆりを知る

春〜夏は露地栽培 春〜夏は露地栽培

2022.05.27 ゆりを知る

一年を通してゆりを育てるなかで、春から夏にかけての暖かい時季は
ビニールハウスのかかっていない露地でも栽培を(もちろん、ハウス栽培と並行して)行っています。
今回は、露地の畑づくりから植えつけの様子をご紹介していきます。

雪の下でひと冬寝かせ、熟成させた畑の土。
そこに肥料を撒いて、耕すことから露地栽培は始まります。
この作業ができるのは、当然、雪が完全に溶けてから。
今年はしぶとく雪が残っていたので、4月下旬にやっと作業開始となりました。

 

 

畑づくりは肥料撒きから

ここでまくのは、カキ殻や米ぬか、魚粕などを混ぜ合わせた有機質肥料。
以前、「猿子園芸の土づくり①」で紹介した「ぼかし肥料」にも似ていますが、
それより少し肥料の効きがよくなるよう調整したものです。
トラクターを使って全体にまんべんなく撒いていきます。

 

 

ちなみに、わたしたちは肥料を撒くことを「うつ」と言います。
収穫を終えた秋に堆肥を撒き、冬の間に一度、肥料をうちます。
これを「荒うち」と呼んでいます。
そして春にもう一度肥料をうつのが「本うち」(=今回の作業)です。

 

 

肥料を撒いたあとは、表面をきれいにならします。
熟成した土と肥料が混ざり、やわらかいふかふかの土が現れます。

 

 

植えつけ

整えた土の上に、マス目状のネットを張ります。
これは、等間隔に球根を植えるため。
それぞれの根のスペースを確保し、葉にきちんと陽が当たるようにすることが目的です。

支柱を立てて、ピンと張ります。
マス目の大きさは品種によって多少変わります。
今回は18センチ角のものを使用しました。

 

 

球根は冷蔵庫で芽のばしをし、10センチほど芽が出ている状態です。

 

 

まずは、コンテナに入った球根をごろごろと土の上に投げ出します。
それをマス目の中心に、一つひとつ、芽をしっかり上に向けて植えていきます。
深さは芽が5センチほど埋まるくらい。
また、芽の状態がよくないものはこの時点ではじきます。

 

 

ポンポンポン、とテンポよく。
おかあさんたちと楽しくおしゃべりしながら、あっという間に一列分の植えつけが完了しました。
今回はマス目すべてに植えましたが、葉が大きくなる品種はマス目をとばすこともあります。

 

 

この上に土をかけ、水をまいて、作業完了です。
温度管理ができない露地栽培では、水分量の調整が重要になってきます。
猿子園芸では約70棟のうち、40棟が露地の畑です。
露地のほうがビニールハウスより少し多いわけですが、
露地栽培は年に一回転なのに比べ、ハウス栽培は2〜2.5回転できるという違いがあります。
夏頃には、今回植えつけたゆりの収穫の様子をお伝えしたいと思います。